今回、私たちは、東日本大震災で被災された方々、地域の復興のために何か力になることはできないかと考え、この復興チャリティーコンサートを開催させていただきました。今までの定期演奏会のように大きなホールをお借りして演奏することはできず、本校の体育館で行うという形にはなりましたが、今回の演奏会は私たちにとって決して忘れることのない、ずっと記憶に残るものとなりました。
1時間のステージの中では、私たち部員70名1人ひとりが、被災して亡くなられた方々へご冥福を祈るとともに、復興に向けての力になること、そして演奏を聴きに来て下さった方々への感謝など、さまざまな思いをひとつひとつの音に込めて演奏しました。中でも合唱曲「予感」ではそういった思いがより強くなりました。それは、自分の声で音や歌詞に込められた思いを届けることができるからです。歌詞の中に、“今、大地に一本の苗を植えよう。希望と愛をたくして一本の苗を育てよう”という一節があり、まさに今と同じ状況で、時間はかかるけれど以前のように復興できるという希望を力強く持つことが大切なのだと思いました。今回の演奏会はこれからの活動へとても貴重なものとなりました。そして、演奏会ができたのも、たくさんの方々の協力があったからこそだと思います。本当にありがとうございました。
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